「自覚症状がないから大丈夫」が、いちばんのリスクです
健診の結果票を開けて「要精密検査」「要再検査」の文字——気になりながら、そのままにしていませんか。健診で指摘される数値異常の多くは自覚症状のないまま進行する生活習慣病のサインです。症状が出る頃には、病気が進んでいることが少なくありません。
結果票を持ってご来院いただければ、そのまま再検査・治療にお進みいただけます(再検査・治療は健康保険で受けられます)。
結果の見かた——「要精密検査」と「要再検査」はどう違う?
- 要精密検査:病気があるかどうかを確定するための検査が必要な状態です。
- 要再検査:もう一度測定して、本当に異常があるかを確かめる必要がある状態です。
- 要治療:治療を始める必要がある状態です。できるだけ早く受診してください。
- 要経過観察:放置してよいという意味ではありません。生活改善に取り組みながら、気になることがあれば受診をおすすめします。
指摘された項目別・当院でできること
- 血圧が高い
- 放置すると脳卒中や心筋梗塞のリスクになります。再測定・家庭血圧の記録の指導・生活改善・必要に応じた降圧治療を行います。
- コレステロール・中性脂肪(脂質)
- 動脈硬化を静かに進めます。再検査のうえ、生活指導と必要に応じた薬物療法を行います。
- 血糖・HbA1c
- 糖尿病は合併症(目・腎臓・神経)が出る前の対応が肝心です。再検査(当院のHbA1c検査は年間1,930件〔2025年〕)のうえ、食事・運動を含めた療養計画を一緒に立てます。
- 肝機能(AST・ALT・γ-GTP)
- 脂肪肝や肝炎が隠れていることがあります。血液の再検査に加え、腹部エコー(年間314件〔2025年〕)や肝炎ウイルス検査で原因を調べます。
- 尿酸が高い
- 痛風発作だけでなく、腎臓への負担にもつながります。再検査と生活指導、必要に応じた薬物療法を行います。
- 貧血
- 貧血の陰に胃や腸からの出血が隠れていることがあります。血液の再検査に加え、必要に応じて胃カメラ(年間447件〔2025年〕・経鼻・鎮静対応)で原因を調べます。
- 尿検査(蛋白・潜血)
- 腎臓病のサインのことがあります。再検査で確認し、必要に応じて精密検査をご案内します。
- 胃の検査(バリウム・内視鏡)で異常
- 胃カメラで精密検査を行います(予約制・経鼻・鎮静対応)。
- 便潜血が陽性
- 大腸がんなどの確認のため、大腸カメラによる精密検査が重要です。当院では大腸カメラを実施していないため、診察のうえ対応可能な連携病院をご紹介します。
- 胸部レントゲンで異常
- 診察のうえ、必要に応じて連携医療機関でのCT検査をご案内します。
- 心電図で異常
- 診察のうえ評価し、必要に応じて循環器内科の受診をご紹介する場合があります。
- 乳がん検診で「要精査」
- 専用のページをご用意しています。乳がん検診で「要精査」と言われたをご覧ください。
受診の流れ・お持ちいただきたいもの
よくあるご質問
Q. 健診の結果票をなくしてしまいました。受診できますか?
A. 受診できます。可能であれば健診を受けた機関に再発行をご相談いただくとより正確ですが、結果票がなくても診察と検査で対応いたします。
Q. 「要経過観察」でも受診したほうがいいですか?
A. 「要経過観察」は放置してよいという意味ではありません。数値の意味や生活改善の具体的な方法を知りたい方は、ぜひご相談ください。特に複数の項目で指摘を受けている場合は、早めの受診をおすすめします。
Q. 健診を受けた施設と違う医療機関でも相談できますか?
A. できます。結果票をお持ちいただければ、当院でそのまま再検査・精密検査・治療にお進みいただけます。再検査や治療は健康保険で受けられます。
このほかのご質問は、よくあるご質問もご覧ください。
まずはご相談ください
健診は「受けたあと」が本番です。指摘された数値をそのままにせず、今年の結果票を持って、一度ご相談ください。ご予約はWEB・LINE・お電話・受付で承ります。
監修・最終更新
監修:院長 園原 史訓(日本医師会 かかりつけ医機能研修 修了・難病指定医〔名古屋市〕・消化器病専門医・消化器外科専門医 ほか)
- 最終更新日:2026年8月
- 参考:厚生労働省「標準的な健診・保健指導プログラム」の判定区分の枠組み(2026年8月時点)。
- 記載の検査実績は当院の集計値(事実としての件数)であり、治療成績や他院との比較を示すものではありません。
関連ページ:一般内科/健康診断/乳がん検診で「要精査」と言われた/症状から探す