乳房の痛みや張りが気になる方へ
乳房の痛みや張りに気づくと、「乳がんではないか」と不安になる方は少なくありません。乳房の痛みや張りの多くは、女性ホルモンの影響による良性の変化です。
ただし、痛みと一緒にしこり・皮膚の変化・血の混じった分泌がある場合は、早めに調べることが大切です。このページでは、受診の目安と当院での検査をご案内します。
- こんな症状はありませんか
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- 月経の前に乳房が張って痛む
- 片側の同じ場所がずっと痛い
- 乳房が張って重い感じがする
- 痛みと一緒に、しこりのようなものを感じる
- 授乳中に乳房が赤く腫れて痛む
受診の目安
- 早めに受診してください
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- 痛みと一緒にしこりを触れる
- 乳房の皮膚にくぼみ・ひきつれ・赤み・むくみ(ミカンの皮のような状態)がある
- 乳頭から血の混じった分泌がある、乳頭がへこんできた
- 片側の同じ場所の痛みが、月経と関係なく2〜3週間以上続く
- 授乳中で、乳房が赤く腫れて熱をもち、発熱がある(乳腺炎のことがあります)
- 受診をおすすめします
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- 痛みや張りが強く、日常生活に差し支える
- 不安が続いている、または以前に「乳腺症」と言われて、変化がないか確かめたい
乳房の痛みの主な原因
- 月経にともなう周期的な痛み
- 月経の前に両側の乳房が張って痛み、月経が始まると軽くなります。女性ホルモンの変化による、最も多いタイプの痛みです。
- 乳腺症
- 30代後半〜50代の方に多く、乳房の張り・痛み・しこりのような感触が出ます。女性ホルモンのバランスの変化が一因と考えられており、基本的に治療は必要ありません。
- 乳腺炎
- 授乳期を中心に、乳房の赤み・腫れ・熱感・強い痛みをともないます。膿がたまる前の早めの治療が大切です。
- のう胞
- 乳腺の中に液体がたまった袋で、乳腺症にともなってみられることが多い変化です。乳腺エコーで確認できます。
- 乳房以外が原因のこともあります
- 肋骨のまわりの筋肉や軟骨の痛み、サイズの合わない下着による圧迫などで、乳房が痛むように感じることがあります。
「痛み」より「痛み以外のサイン」を大切に
痛みだけで乳がんが見つかることは多くありません。一方で、乳がんのしこりは痛みをともなわないことが多いとされています。
大切なのは、痛みの有無よりも、しこり・皮膚のくぼみやひきつれ・乳頭からの血の混じった分泌・乳頭のへこみといった変化がないかどうかです。しこりに気づいた方は乳房のしこりに気づいたもご覧ください。
当院での検査
- STEP1 問診・視触診
- 痛みの場所や続いている期間、月経との関係をお伺いし、乳房の状態を確認します。
- STEP2 乳腺エコー(超音波)検査
- 高周波プローブとエラストグラフィ(硬さの評価)で、乳腺の状態やのう胞・しこりの有無を詳しく調べます。痛みや被ばくはありません。
- STEP3 必要に応じて細胞・組織の検査
- しこりが見つかった場合は、穿刺吸引細胞診(FNA)や吸引式組織生検(VAB)を院内で行います。
乳腺エコーは、原則として受診当日に行っています(状況によっては後日のご案内となることがあります)。マンモグラフィが必要と判断される場合は、連携医療機関へご紹介します(当院ではマンモグラフィは実施していません)。
当院の乳腺検査の年間実績(乳房超音波を含む体表エコー655件〔2025年〕)は診療実績ページをご覧ください。
治療・日常の工夫
乳房の痛みや張りの多くは、経過観察で落ち着きます。サイズの合った下着を選ぶなど、日常の工夫で楽になることもあります。乳腺炎の場合は、早めの治療が必要です。
費用の目安
症状がある方の検査は保険診療です。健康保険(3割負担)のおおよその目安は次のとおりです。
- 乳腺エコー(超音波)検査:1,000〜2,000円程度
- 上記は当院の保険点数をもとにした概算で、初診料・再診料や処方等は含みません。検査の組み合わせにより変動します。
よくあるご質問
Q. 乳房が痛いのは、乳がんのサインですか?
A. 痛みだけで乳がんが見つかることは多くありません。多くは月経にともなう変化や乳腺症です。ただし、しこり・皮膚のくぼみ・血の混じった分泌などをともなう場合は、早めにご相談ください。
Q. 「乳腺症」と言われました。治療は必要ですか?
A. 乳腺症は多くの女性にみられる体の変化で、基本的に治療は必要ありません。ただし、変化の中に別の病気が紛れていないかを確認するため、症状が変わったときや気になるときは、乳腺エコーでの確認をおすすめします。
Q. 痛みがあるときに受診しても、検査できますか?
A. できます。乳腺エコーはゼリーを塗って機械を当てるだけで、痛みの強い時期でも受けていただけます。
まずはご相談ください
「このくらいで受診してもいいのだろうか」と迷う段階でのご相談も歓迎します。調べて何もなければ、それがいちばんの安心につながります。ご予約はWEB・LINE・お電話・受付で承ります。
監修・最終更新
監修:院長 園原 史訓(外科専門医・消化器外科専門医 ほか)
- 最終更新日:2026年9月
- 参考:日本乳癌学会「患者さんのための乳癌診療ガイドライン」、国立がん研究センター がん情報サービス「乳がん」(2026年9月時点)。
- 記載の検査実績は当院の集計値(事実としての件数)であり、治療成績や他院との比較を示すものではありません。費用は一般的な目安です。
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