貧血を指摘された

貧血は「治す」だけでなく、「原因を調べる」ことが大切です

「貧血くらい」と放置されやすい所見ですが、疲れやすさ・息切れの原因であると同時に、背後に別の病気が隠れていないかを確認すべきサインでもあります。特に男性の貧血・閉経後の女性の貧血は、胃や腸からの出血が隠れていないかの確認が大切です。

受診の目安

すぐに受診してください(夜間・休日は救急へ)
  • 動悸・息切れが強く、少し動くだけでも苦しい
  • 黒いタール状の便・血便が出て、ふらつきがある
  • 立っていられないほどのめまい・意識を失った
早めに当院を受診してください
  • 健診で貧血(ヘモグロビン低値)を指摘された
  • 男性・閉経後の女性で貧血を指摘された(消化管からの出血の確認が特に大切です)
  • 疲れやすい・階段で息が切れる・顔色が悪いと言われる
  • 氷を無性に食べたくなる(鉄欠乏のサインのことがあります)
  • 月経の量が多い
  • 爪が割れやすい・スプーンのように反る

貧血とは

血液中のヘモグロビン(酸素を運ぶ成分)が減り、全身が酸素不足になる状態です。疲れやすさ・息切れ・めまい・頭が重い——「歳のせい」「忙しいせい」と思っていた不調の正体が貧血だった、ということは珍しくありません。

主な原因

鉄欠乏性貧血(最も多い)
月経、偏った食事、そして胃や腸からの少しずつの出血が主な原因です。また、萎縮性胃炎などにより鉄の吸収が悪くなっている場合もあります。
ビタミンB12・葉酸の不足
胃の状態や食生活により、血液をつくる材料が不足するタイプです。血液検査で見分けられます。
慢性の病気にともなう貧血
腎臓の病気や炎症性の病気にともなって起こる貧血もあります。

「原因さがし」が大切な理由

鉄剤で数値が良くなっても、出血の原因が残っていれば貧血は繰り返します。特に男性・閉経後の女性の鉄欠乏性貧血では、胃潰瘍や大腸の病気からの出血が隠れていないかの確認をおすすめします。

  • 胃カメラ(年間447件〔2025年〕・経鼻・鎮静対応):出血源の確認に加え、萎縮性胃炎など鉄の吸収が悪くなる状態の見分けにも役立ちます。
  • 便潜血検査:大腸からの出血の手がかりになります(血便・便潜血陽性・痔参照)。大腸カメラが必要な場合は連携病院をご紹介します。

当院での治療

  • 鉄剤の内服:胃への負担などで合わない場合は、種類の変更や飲み方の工夫をします。服用中は便が黒くなることがありますが、心配のない変化です。
  • 鉄の注射(静脈内投与):内服が難しい方・早く補充が必要な方には、注射による鉄の補充も行っています。
  • ビタミンB12・葉酸の補充、原因となっている病気の治療も並行して行います。

食事のヒント

赤身の肉・魚・レバー・大豆製品・小松菜などに鉄が多く含まれます。ビタミンCと一緒にとると吸収が高まります。ただし、食事だけで貧血を治すのは難しいことが多く、治療と組み合わせることが近道です。

受診時に教えていただきたいこと

  • 健診の結果票(ヘモグロビンの数値が分かるもの)
  • 月経の状況(量が多い・不規則など)
  • 便の色(黒っぽいことがあるか)
  • 食生活(偏食・ダイエットなど)
  • 服用中の薬(痛み止め・血をサラサラにする薬など。お薬手帳をお持ちください)

よくあるご質問

Q. 健診の貧血は、鉄分のサプリで様子を見てはだめですか?
A. おすすめしません。サプリで数値が一時的に改善しても、出血などの原因が隠れたままになることがあります。まず原因を調べてから、適切な治療を行いましょう。

Q. 鉄剤を飲むと気持ち悪くなります。続けられるか不安です。
A. 鉄剤の種類の変更や飲み方の工夫で続けられることが多いです。内服が難しい場合は、注射(静脈内投与)による鉄の補充も当院で行っていますので、ご相談ください。また、服用中は便が黒くなることがありますが心配ありません。

Q. 貧血で胃カメラを勧められました。なぜですか?
A. 鉄欠乏性貧血の原因として、胃や腸からの少量の出血が隠れていることがあるためです。また、萎縮性胃炎などによって鉄の吸収が悪くなっている場合もあり、その見分けにも胃カメラが役立ちます。当院で胃カメラ(経鼻・鎮静対応)を実施できます。

このほかのご質問は、よくあるご質問もご覧ください。

まずはご相談ください

健診でほかの項目も指摘された方は健診で数値の指摘を受けたもご覧ください。ご予約はWEB・LINE・お電話で承ります。

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監修・最終更新

監修:院長 園原 史訓(消化器病専門医・消化器外科専門医・日本医師会 かかりつけ医機能研修 修了・難病指定医〔名古屋市〕 ほか)

  • 最終更新日:2026年8月
  • 出典:日本鉄バイオサイエンス学会「鉄剤の適正使用による貧血治療指針」(2026年8月時点)。
  • 記載の内容は一般的な目安であり、個々の状態により異なります。

関連ページ:一般内科血便・便潜血陽性・痔健診で数値の指摘を受けためまい・ふらつき症状・検査結果から探す

診療科目
内科・外科・消化器内科・乳腺外科・小児科
所在地
名古屋市南区忠次1丁目1-6
メディカルガーデン名古屋南2階
アクセス

電車
名鉄常滑線「道徳」駅(徒歩約12分)

バス
地下鉄名城線「熱田神宮伝馬町」駅より
名古屋市営バス南巡回系統に乗車、「三新通二丁目」下車徒歩1分

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30台完備(共同利用)

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